世田谷区赤堤にある洋菓子店を紅茶店へと改修した本計画。地元で愛され、長きに渡って街と共に歴史を刻んできた店舗が、これからも地域の人々に愛される店舗づくりを目指した。エントランスの両脇にあるショーウィンドウは、紅茶で染色した紙で作ったペーパークラフトと店の特徴である紅茶缶で装飾する事で、店舗の顔を作ると共に、内部からは坪庭のような空間となり、癒しを与える演出とした。外部の腰壁に貼った木の雰囲気のあるタイルは、敷地内にある植栽と調和し、街に対して柔らかな印象を与える。内部の床はミルクティーを彷彿とさせるように数種類のレンガタイルを織り交ぜる事で、店舗全体の雰囲気を、優しく癒しのある空間とした。