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​Kodama And Doki Architects
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T-Village

静岡県浜松市の郊外に建つ7棟のガレージ付きのタウンハウスである。災害リスクの高い急斜面地が混在している本敷地に対して、町の防災機能の強化を目的に敷地境界を越えた築山の再生や永続的な維持管理費を捻出する為に斜面地に寄り添う建築・土木一体のあり方を模索した事業を立上げた。2つの斜面地に対して、土木的な整備手法と建築的な補強方法を適材適所で使い分けながら、傾斜地が地域の暮らしに根付く新たな風景を創り、地形に寄り添う建築は、敷地に内在するポテンシャルを最大限引き出し、快適な生活拠点を生み出した。

具体的には、敷地境界に跨る角度50度以上ある築山は、倒木の恐れがある樹木の伐根と近隣住民との対話により周辺環境を阻害する樹木の剪定を行った後、安息角まで掘削整備を行う事で、地域に慕われる公園のような丘となった。南側道路に面する傾斜地は、土留めの役割を担う1階をRC造とした5住戸を緩やかな下り坂となる道路に沿わせて雛壇状の断面構成で配置する事で、建物全体がスケールダウンし、町との親和性を上げた。残り2住戸に関しては、北側へ掘削残土を利活用して整備された整地に低コストで実現する為に工務店と協議を行い、2×4工法を採用した。雛壇状に下る南棟と北棟に生じる高低差は、北棟に対して採光や視線の抜ける良好な住環境を成立させた。また、町に馴染むように2階を分節する事で、住民同士の距離を保ちつつ、複数の採光・通風が確保された風通しのよい形となる。

南側の緩やかに下る道路を享受すべき微地形として捉える事で、自動的に床レベルが更新されながら建築の形態を変化させていく土着的な断面操作となる。この操作により南北間の計画建物に1層分のズレが生じる事で、北棟からは、南棟の分節された2階ボリュームだけが、平屋の分棟のように顔をのぞかせ、お互いが居心地のよい距離感で生活を営む事ができる。また、1層ズレた事で北棟の2Fからは、南棟の屋根越しに眺望を確保する事が可能となり、1階では、自然環境の恩恵を敷地の奥まで引き込む事が可能となる為、陽が射し込む快適な住環境を形成している。

 

Data : Scheduled for 2023

Location :  Irinocho,Hamamatsu

Category : Residence

Site area : 542.26㎡

Total area :381.11㎡

Construction type : New construction

Design cooperation :

Photographer : Nao Takahashi

Link : 

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