岐阜県郡上八幡にある老舗鮎料理専門店の改修プロジェクト。300年以上続く伝統漁法「やな漁」によって捕獲した天然鮎を提供。清流長良川の中に巨大な竹籠を築き、無数の川石により川の流れを変えて鮎を誘い込むやな場の景観は圧巻で、夏の風物詩として地元住民から親しまれている。
やな場の石景観をモチーフに、ランドスケープ、インテリア、ファニチャーまで一貫した空間構成要素として川石を取り入れた。ランドスケープの石庭、インテリアの踏み石、ファニチャーの石脚など計画に用いた川石はすべて、土木建設業により発生した廃棄物を再利用。やな場から室内まで連続する郡上八幡産の川石により、豊かな自然環境を包括した川床空間をつくった。